6.「訪ね来る人々Ⅱ」

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・米・豪で功成り名を遂げた人々が、肩の力を抜いて半分趣味的に興す事業のひとつに「ワイナリー経営」があることは、私も以前から海外のあちこちで実例を見ていて知っていました。古いワイナリーのオーナーシップを買ったり、新規に土地を求め、人を雇用して作ったりという具合いにです。本物のワイン作りが定着していない我が国では百年後のことかと思いきや、そうでもありません。すぐ隣に1軒現れました。ご当主は東京で事業を成功させ、人生の最終章に南極・北極両極地点と、6大陸最高峰を征服している最中に、どういう因縁でか私共のところに立ち寄りました。「そりゃあ、勿体ない。貴方の人生最終章に

ワイナリーでの地域起しを加えてください」60代なかばの同じ団塊の世代のよしみとばかりに私が申しますと、じゃあやってみよう、ということになりました。言った私のほうがビックリするくらいの速断でした。この春もう建設に入ります。

 昨春の私共の「ぶどうの苗植え」に手伝いに来て、ワイナリー作りを決心した30代の夫婦もいます。何やかやと、私の囲りには、ぶどうとワインのことを人生の中心に据えようという人が沢山集まってきました。そんな人達8人に加え余市・仁木の経済・政治の有力者も誘って、総勢14名で43日~8日とカリフォルニア・ナパに旅行しました。とにもかくにも、先進地を見ることが大事。そこに行くと余市・仁木の15年後、20年後を見ることが出来ます。信じたくない人はそうして下さい。信じる人は私共と歩を共にする大切な仲間となります。日本で唯一の、そして一番素晴らしいワイナリー・ゾーンの建ち上げに参加するメンバーとなるのです。