113.北海道でのワインぶどう栽培

2017/08/09

  6月30日。空知地区のぶどう畑を見て歩きました。
別に公(おおやけ)から依頼された訳ではありませんが、多雪地帯の空知がこの冬の超少雪や5月・6月の記録的多雨・寒さをどう乗り切っているかを観察するためにです。
  一般に多雪地帯では、1月2月の極寒期、ぶどうの芽は自然に深く雪の下に埋もれ保温されるため、凍結して組織が壊れるということはありません。ところがどうでしょう。この冬空知地方、特に岩見沢地区は異常なほど雪が少なく、ぶどうの樹の最上部が雪外に露出してしまいました。俗に「眠り病」と呼ばれる冬眠芽の凍害が出たのでしょう。6月末にも芽を出さない樹が多々ありました。もっとも根本近くは凍害に逢っていませんので、そのあたりから新芽がたくさん出て、来年、再来年と復活する可能性もあります。それが、「眠り病」の名の由来です。丸2年間もしくは永久に収穫量が見込めなくなるのです。
  余人はいざ知らず、果樹を栽培している人々は毎日天気図と、天気予報をよく観ています。5月・6月・7月上旬と晴れた日よりは雨日が多く、梅雨の様相を呈しています。別にイジワルおじさんでも何でもなく、興味があるからこそ気象異変の結果を見て歩く私ですが、案の定、何処でも一生懸命農薬散布をしていました。丁度開花期前後にきちんとケアしないと秋は収穫を見込めないからです。無農薬・天然酵母派(自然農法派)の完全なる敗北です。農薬使用が顕在化した以上、彼らは方針転換をするのでしょうか。それにしてもこの多雪地帯が今後も少雪となるのであれば、確実に栽培方法を変えなければいけないことにもなります。大変ですが、興味深く見守りたいと思います。