13.「雪解け、新たなるシーズンの始まり」

2015/06/19

 4月8日ナパより帰り来ますと、我が OcciGabi Winery – オチガビワイナリーの庭やぶどう畑の雪はすっかり融けていました。昨春が4/18でしたから、丁度10日早い雪解けです。だからといって、この秋の収穫予想が今出来る訳ではありません。いろいろ考えるより、秋の仕込みまでぶどう作り・庭作りを精一杯楽しもうと思います。
 知り合いの女性園芸家からチューリップの球根を頂きました。合計60球を降雪直前の昨年11月末に庭に植えました。新潟時代の習性で地下10㎝程に深植えしすぎた為、冬の間何度も雪が融けたら上土を少し取り去って、春芽が出易いようにしようと考えていました。ところがどうでしょう。雪解けとともに、もう芽が地上にのぞいているではありませんか。雪の下ですでに10㎝以上芽が伸びたことになります。驚きと喜びの繰り返し。土をいじる人間への天のご褒美と考えるべきでしょうか。
 ぶどう畑はこれから針金張り、枝縛り、樹皮の防除、堆肥投入と続きます。今春、新苗の植え付けは休みますので、樹木を育てることや実をとることに専念します。
 一方、庭作りもすることは沢山あります。70株のバラの剪定は急務です。次に草花の囲りの土起しと施肥です。芝生の世話も待っています。ぶどう畑の列の間にも芝生を植えましたので、刈る面積も相当なものです。とにもかくにも、畑も含め敷地全体をきれいにすべく管理する作業も、又とても楽しいものとなります。
 「良いワインは、良き畑より」を拡大解釈して、「美しい敷地で飲むワインは美味しい」とばかりに、せっせとぶどうや庭全体に手を尽くしていると丁度お茶を飲みたくなる頃に来客があるから不思議です。「池のほとりでコーヒーでも飲みながらお話ししましょう」と誘えば、例えお役所の方々でも断りにくいものです。そんな庭を作っています。皆さん、どんな用事でも、どんな時にでもいらしてください。