55.fume blancのこと。

2015/12/06

 今回のNapa行で、最後に隣地SonomaのChateau St.Jeanに立ち寄りました。Tasting Listに久し振りにfume blancの文字を発見して、案内の人に尋ねました。「以前1975年にこの地を初めて訪ねた時、Robert Mondavi Wineryでこの表示を見ました。」「へぇー、古い話だね。ところで貴方はいくつ?」「67歳。」「若く見えるね。私なんか貴方より5つも歳下だよ。」と老人然としたアメリカ人。私は「モンダヴィ氏の次男ティムが友人で、モンダヴィ翁と握手までしたんだ。」「うわぁ。そりゃ凄い。実はヒュメ・ブランの命名者はロバート・モンダヴィその人なんだよ。」
 話が弾みました。確か品種はセミヨン(ボルドー地方の白い品種)だったと記憶しています。周囲がまだ食用ぶどうを用いてワイン作りをしていた当時のNapaで、このcreaterであるモンダヴィ翁はセミヨンの白ワインを新樽に入れてヒュメ(燻香を付けることを)していたのだそうです。新しいワイン地帯をcreate(創出)する時に高級化も決して忘れていなかった、真に偉大な人がここに居たことになります。瞑黙。