83.訪ね来る首都圏の人々

2016/07/17

  今日は2016年7月6日。丁度10日続けて東京からの来客がありました。私自身の案内で庭を、畑を、そして地下の合理的に配置されたワインセラーを見学なさりたい方々はお食事のご予約の際に案内希望とお伝えになります。ご予約のケータイ番号では何処からいらっしゃるのか分かりませんから、ご案内での私の第一声は「どちらからいらっしゃいましたか」です。
  別に誇張でもなんでもなく、首都圏のお客様が非常に多く、失礼ながらどこかの市長室よりは多彩な来客層となっています。しかもほとんどが人伝てで、言わゆる「くちコミ」ということになります。それも2人5人3人で10人といった具合の案内で、しかもそれが日に2度あったりすると、合計で1年間に2000人以上の見学希望の人々を案内していることになります。
  レストラン自体の来客数は年間約1万名様ですが、その中で一番多いのは札幌市の人々です。食事をなさった後にどうしても案内をとおっしゃる方々の中に、札幌の方々に次いで東京・神奈川等首都圏のお客様が多いという不思議な現象が起きています。
  私はご案内中説明もしますが、お客様にこちらから質問もします。「どうして、ここをお知りになりましたか」とか、「他のワイナリーと比べてどう思われますか」と。第一の私の質問には、「友達に聞いたから」がとても多く、第二の質問へは「これほどきちんと説明して呉れるところは初めて」というご意見をよくいただきます。
  かつて22年間経営した新潟市のカーブドッチ・ワイナリーでは22年の間に合計10万人以上のお客様をご案内し、その殆どの方々と対話しました。究極の「くちコミ」を目指したのです。相手の眼を見て話します。相手はこちらの眼を見ながら質問します。当方は自分の作るワインのことはすべて正直に話しますから、相手も納得します。この繰り返しです。「よくわかりません」はイケませんし、「私は責任者じゃないので・・・」はもっとイケません。説明・ご案内は責任者本人がすべきです。東京には、元検察官の弁護士に説明させて、逆に不信感を募らせた御人も居ることですし・・・。
  ともあれ、御案内中、余市町に於けるワイン作り・ワイナリー作りの可能性についてきちんと正確に伝えようと常々考えています。私達でさえこの程度の国内屈指の素晴らしいワイナリーが作れるのですから、貴方でしたらご自分にとってもっと意味のあるワイナリーが作れるかも知れませんよ。いつもこれが私の案内の結びの言葉です。